趣旨

2023年10月1日(日)に東京都内会場およびオンラインにて第4回公開シンポジウム「宗教学者と語る ~家庭連合の過去と現在と未来~」を開催致しました。
当日はたくさんの方にご視聴いただき、ありがとうございました。

アーカイブ動画配信

【全体を通して】

●小嶌希晶(二世の会代表)

小嶌希晶

先日、家庭連合の解散を具体的に審議していくと報道され、そこにしっかり向き合っていこうと、私たちの現役信者の思いも訴えながら、教会を離れた方々のそういった被害にもしっかり目を向け、本当の解決ってどこにあるのか、解散なのか否かまで含めて、今回討論できたらと思っています。…

今も継続的に悪質性があれば、それは止めないといけないとなるけれど、今はもうない昔の話じゃないですか。それを昔はこうだから、じゃあ解散した方がいいっていうのは、何も知らない世代としては納得できない部分がもちろんある。…

本当の解決っていうのは、まず分析するにあたっても、折り合いをつけるというか、探していかないといけないですよね。私たちが世間や批判してる声にもしっかり耳を傾けながら、分析材料の1つとして受け入れるべきだし、家庭連合の実際やってきたことを外は知らないので、中だからこそ、多分、本当のことを知っている。…

島田先生には、宗教の学者としてしっかりと分析したうえで、今の家庭連合が置かれてる状況とか、家庭連合がどうしていかなければいけないのか…しっかりアドバイスしてくださったことにすごく感謝しています。…私たちもそういった内容をしっかりと受け止めて、変えていくべきところは変えて、 伝統として…お父さんお母さん方が守り抜いてくれた誇りとか教会のいいところはしっかり受け継ぎながら、一人一人がどういう伝統を残し、どう改革していくのかをしっかり考えながら、 解散ではなく存続していく方向で頑張っていきたいなと切実に思いました。

【アンケート発表】

家庭連合の信徒を対象に、2023年9月14日から26日の期間「家庭連合の解散について」アンケートを実施しました。
シンポジウムの始めに、アンケートの集計結果を発表をしました。

【パネルディスカッション】

●島田裕巳 (宗教学者)

島田裕巳

これから解散請求ってことがなった時に、裁判では信教の自由っていうところでね、主張されると思うんだけど、 信教の自由って世俗の法律で決まってることであって、宗教の考え方とやっぱりずれてんだよ。で、ほんとに信教の自由があるかっていうと、こういうのは信教の自由って戦って勝ち取っていかないと、こんなの得ることなんかできないんですよ。だから、もしそういう事態になった時に、宗教の論理としてそういうものにどう対抗していくかってことを考えた方が、信教の自由で戦うよりも僕は有益で、 それはあなたたちが、二世の人たちがこういう機会を通して成長していくことによってしか事態は変わんないんじゃないんですか。だから、こういう事態ってのは過酷な事態だけれど、過酷であればあるほど、それを乗り越えていくことに価値があるんで、そういうような観点から望んでいってほしいなと思います。

<略歴>1953年東京生まれ。1976年、東京大学文学部宗教学科卒業後、同大学大学院人文科学研究科修士課程修了。1984年に同博士課程修了。その後、放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員などを歴任する。現在は、作家、宗教学者、東京女子大学非常勤講師として活動する。著書に「創価学会」、「日本の10大新宗教」、「浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか」他多数あり、「葬式は、要らない」は30万部のベストセラーとなる。

●家庭連合二世 3名

ディスカッション

結構、解散命令の請求が出るっていうことが、なんか自分たちは犯罪者だと言われてるような感じをすごく感じて、それがほんとに苦しいし、辛いなっていうのはあって…

私は親がたくさん献金してたから自分も生活苦労したなみたいな、そういうことはあんまり感じたことはなくて、普通に私がやりたいと言ったことは、習い事なり、部活なりさせてくれたし、高校生の時、白血病だったんですけど、その時もほんとにしっかり治療を受けさせてくれたり、まあ高校生の間は髪の毛ないですからカツラかぶってね。でも、それも人工のやつとかだと、カツラってすぐ目立つから、ちょっと高めのね、人工じゃなくて、人毛のね、そういうやつをちゃんと用意してくれた。献金もしててお金ないはずだったけど、そういう風にして子供にかける分は本当にしっかりかけてくれたなと感じます

私の二世の友達とかも、もう今年出産してお母さんなってる子も結構いるんですけど、そういう何の罪もない赤ちゃんたちの顔がやっぱ思い浮かぶんですよね。そういう子たちが育っていくこの日本の社会で、犯罪集団と世間からは見られる宗教の信仰を持つ家庭で育つっていう。この日本の社会の未来も、この赤ちゃんたちの顔をちょっと想像したら、どうしたらいいんだろうって、そういう切実な、深刻な気持ちになりますね…

アンケート
戸丸はるか